医学部生が学んだ本当の女性の体
教科書の知識と現実のギャップ
医学部6年生の私は、解剖学も生理学も学び、女性の体の構造については人一倍詳しいはずでした。Gスポットの位置も、オーガズムのメカニズムも、理論的には完璧に理解していました。
しかし、実際の自分の体となると話は別でした。知識はあっても、中イキを体験したことは一度もありません。「医学生なのに自分の体のことが分からないなんて...」という焦りがありました。
同期の女子と話していても、みんな同じような悩みを抱えていることが分かりました。医学的知識と実体験は全く別物なのです。
プロフェッショナルの視点を求めて
将来、患者さんの性の悩みに向き合うことになるかもしれない。その時、自分に経験がなければ、本当の意味で理解し共感することはできないのではないか。そんな思いから、女性向け風俗の利用を決意しました。
医療従事者向けの研修も行っているというお店を見つけ、「医学生として学びたい」と正直に伝えて予約しました。
「医療関係者の方のご利用は意外と多いんですよ。皆さん、知識と経験のギャップに悩まれています」と聞いて、少し安心しました。
理論と実践の融合
セラピストさんは元看護師という方で、医学的な話も通じるので話しやすかったです。私の持っている知識を否定せず、むしろそれを活かしながら施術を進めてくださいました。
「教科書に書いてあることは正しいです。でも、実際の感覚は人それぞれ違います。今日は、あなた自身の体の地図を作りましょう」という言葉が印象的でした。
施術中も、今どの神経が刺激されているか、なぜこの角度が効果的なのかを説明してくださり、まるで実習のような感覚でした。
知識を超えた体験
理論的には理解していたGスポットの刺激も、実際に体験してみると想像とは全く違いました。「ああ、これが教科書に書いてあった感覚なのか」と、初めて知識と体験が結びつきました。
徐々に高まっていく感覚、自律神経の反応、ホルモンの分泌...頭では分かっていたことが、体で起こっているのを実感しました。
そして訪れた中イキの瞬間。医学的に言えば、膣壁への刺激による迷走神経の興奮と、それに伴う一連の生理反応。でも、実際の感覚は、そんな無機質な説明では表現できない、圧倒的な快感でした。
患者さんの気持ちが分かるように
この体験の後、産婦人科の実習での見方が変わりました。性の悩みを相談する患者さんの気持ちが、以前よりずっと理解できるようになったのです。
「中イキできない」という悩みの背景には、単なる身体的な問題だけでなく、心理的な要因、パートナーとの関係性、社会的なプレッシャーなど、様々な要素が絡んでいることを実感しました。
医師として、患者さんに寄り添うためには、知識だけでなく経験も必要だと学びました。
より良い医師を目指して
セラピストさんから「性の健康は全身の健康につながります。それを理解している医師は貴重です」と言われ、この経験を医療に活かしていく決意を新たにしました。
実際、この経験の後、ストレスが減り、勉強への集中力も上がりました。性の充実が精神的な健康に与える影響を、身をもって体験できました。
将来は、女性の性の健康についても真摯に向き合える医師になりたい。そのための貴重な第一歩を踏み出せたと感じています。
医療を学ぶ女性たちへ
医学的知識があることと、実際に体験することは全く別です。知識があるからこそ、経験とのギャップに悩むこともあるでしょう。
でも、その知識は決して無駄ではありません。経験と結びついた時、より深い理解につながります。
将来、患者さんの性の悩みに向き合うかもしれない私たちこそ、自分の体を知ることが大切です。それは、より良い医療者になるための学びでもあります。
恥ずかしがることはありません。これも医学の一部です。勇気を出して、体験から学んでください。