離婚後初めて女性として扱われた
母親として生きる3年間
離婚して3年、5歳の息子と二人で暮らしています。結婚生活の最後の数年は夫婦関係も冷え切っていて、離婚はむしろ解放でした。でも、シングルマザーとしての生活は想像以上に大変でした。
仕事、家事、育児。毎日がその繰り返しで、「女性」としての自分は完全に封印していました。化粧も最低限、服装も動きやすさ重視。鏡を見ても「母親」しか見えませんでした。
たまに息子から「ママ、もっと可愛くしたら?」と言われることもありましたが、「余裕がない」の一言で片付けていました。
自分へのご褒美を求めて
息子が友達の家にお泊まりに行った週末、久しぶりに一人の時間ができました。何をしようかと考えた時、「たまには自分のことを考えてもいいかな」と思いました。
ネットで「自分へのご褒美」を検索していた時、女性向け風俗の記事を見つけました。最初は「私には関係ない」と思いましたが、読み進めるうちに興味が湧いてきました。
特に「忙しい女性のための癒しの時間」という表現に惹かれました。3年間、自分を労わることを忘れていた私にとって、魅力的な言葉でした。
罪悪感との闘い
予約を取るまでには、かなりの葛藤がありました。「母親なのに、こんなことをして良いのか」「お金を無駄遣いしているのでは」「息子に申し訳ない」...様々な罪悪感が頭をよぎりました。
でも、最終的に「疲れ切った自分を癒すことで、息子にもより良い母親でいられるかもしれない」と考え直しました。
問い合わせの際、シングルマザーであることを伝えると、「お疲れ様です。たまには自分を大切にする時間も必要ですよ」という温かい返信をいただき、決心がつきました。
3年ぶりに「女性」として見られた
当日、セラピストさんにお会いして最初に感じたのは、「女性として見てくれている」ということでした。母親としてではなく、38歳の一人の女性として接してくださったのです。
「お美しいですね」という言葉に、「え?私が?」と戸惑いました。3年間、誰からもそんな風に言われたことがなかったからです。
「シングルマザーの方は、みなさん頑張りすぎています。今日は『母親』のことは忘れて、『女性』として楽しんでください」という言葉で、心の準備ができました。
忘れていた女性の喜び
施術が始まると、3年間忘れていた感覚が蘇ってきました。優しく丁寧に扱われること、女性として愛でられること。そんな単純なことが、こんなにも嬉しいものだったとは。
涙が止まりませんでした。嬉しいのか、寂しいのか、安堵なのか、自分でもよく分からない複雑な感情でした。
セラピストさんは「無理に我慢しなくていいですよ。感情を解放してください」と優しく背中をさすってくださいました。その優しさに、また涙が溢れました。
自分の体を再発見
3年間、自分の体は「息子を育てるためのもの」でしかありませんでした。でも、プロの施術を受けて、「私の体も快感を感じることができるんだ」と再発見しました。
出産と育児で変化した体を、否定的に見ていた自分が恥ずかしくなりました。セラピストさんは「母親の体は、生命を育んだ素晴らしい体です」と言ってくださいました。
35歳の自分の体を、初めて肯定的に受け入れることができました。
母親としての自信も回復
この体験から2週間、私は明らかに変わりました。まず、身だしなみに気を遣うようになりました。化粧も丁寧にして、服装も女性らしいものを選ぶように。
息子も変化に気づいて、「ママ、きれいになったね」と言ってくれました。自分を大切にすることで、息子に対してもより穏やかに接することができるようになったと感じています。
「良い母親でいるために、まず良い女性でいる」ということの大切さを学びました。
新しい出会いへの準備
離婚以来、恋愛なんて考えられませんでした。でも、この体験で「また誰かを愛することがあるかもしれない」と思えるようになりました。
まだ具体的な予定はありませんが、もし良い出会いがあった時に、自信を持って向き合えるような気がします。
息子のためにも、私自身が幸せでいることが大切だと思うようになりました。
シングルマザーの方へ
毎日お疲れ様です。子育て、仕事、家事...本当に大変だと思います。でも、たまには自分のことも大切にしてください。
「母親なのに」という罪悪感を感じる必要はありません。自分を大切にすることは、結果的にお子さんにとってもプラスになります。
女性としての自分を取り戻すことで、母親としてもより輝けるはずです。一人で頑張りすぎないで、時には自分にご褒美をあげてください。
あなたは十分頑張っています。そんな自分を、もっと褒めてあげてください。